人に迷惑をかけないのが自立?
子どもしつけるときに、「人に迷惑をかけないようにしなさい」
と言ってはいませんか?
大人になっても、人に甘えたり頼ったりすることは必要だというと、
驚かれるかもしれません。
家の中で甘えられる人は、家庭の外ではしっかり仕事ができるものです。
自分が人に頼るばかりで、人から頼られるのは拒絶するのであれば、
それは悪い「依存」です。
互いに頼り頼られる関係は、望ましい相互の「依存」です。
なんでもひとりでしっかりするのではなく、安心して相手に頼める子に。
そして、頼まれたら一生懸命やりなさい。と教えましょう。
人から頼られない人生なんて、こんなさみしいことはありません。
互いに苦手なところをフォローし合えるからこそ、
人と人とが一緒にいる意味でもありますよね。
子どもに「しっかり社会的に自立してほしい」と言うとき、それは「孤独」と違うことも伝えていきましょう。
人に安心して頼り、頼られるような生き方をしようと伝えましょう。
自立とは相互依存です。
口で教えるよりも、親である自分自身が、そういう生き方を子供に示してあげるのが、
一番いい方法です。
人に迷惑をかけないように育てなければと、親は力が入りがち。
でも、焦らなくていいのです。
子どもをしっかり育てたいと思っているなら、時間をかけて、人間性を育む
子育てをしましょう。
私が知らないことを友達が知っていたり、自分にはできないことも、他の人はできるように、人間は得意不得意なことがばらばらです。
得意な人が不得意な人を手助けしてあげれば、世の中はうまくいきます。