しつけは信頼し合うことが大事
しつけは、子どもが信頼している人が行わないと効果がありません。
大人も同じで、信頼できる人から叱られたら納得できますが、
信頼していない人から忠告されても、聞く耳が持てません。
遠回りに聞こえるかもしれませんが、
まずは子供の要求を十分に聞いてあげること。
子どもが望むことを叶えてくれることで、この人は私を守ってくれる、と
信頼感を持つのです。
もちろん、子どもの要求を100%叶えることは難しいですが、
そういう気持ちで育てることが大切です。
赤ちゃんが泣いて訴えて、応えてもらうことにより、親との信頼が築かれます。
要求に応えてもらうことを繰り返すことで、喜びを感じる心が育ち、人としての基本的な力になり、将来大きくなったときに、人間関係に喜びを見出します。
しつけがうまくいかないと思ったら、厳しく叱るのではなく、
反対に子供が望むことをなるべく叶えてあげて、
しっかりとした信頼関係を築くよう心掛けてみてください。
子どもの年齢はそれほど関係ありません。
いつから始めても大丈夫です。
親の前では手がかからないのに、保育園に行くと手がかかる子供がいます。
保育士を独り占めしたくて、赤ちゃん返りしたり、べたべた甘えてきたり、
自分より弱い子に乱暴になったり攻撃するのは、欲求不満だからです。
このままにしておくと、将来「引きこもり」や「不登校」に陥ったり、
「非行」や「犯罪」を犯してしまう恐れがあります。
安心なのは、保育園ではおおむねいい子で、親の前ではわがままを言うような子です。
親は大変ですが、家庭の中でわがままを言えている子は将来一番安心です。
親を信じている証拠だからです。
安心して信じているから、親子の間で本音で会話できているのです。
親子の間に確かな信頼関係があれば、しつけもしやすくなります。
親の顔色をうかがって、表面上だけ取り繕っている子は、
何が大事で、何が大事でないかの本質を理解していない場合があります。
親も子供を信じる。
子どもがだらけていたり、わがままを言っても、「そんな気分の時もあるよね」
と思えるし、「ちゃんとしなきゃいけないときは、この子はできる」と思える。
親からの信頼があると、子ども自身も、だれが見ていなくても、
やるべきことができる子になります。
親の前だけいい子を演じているような子は注意が必要です。
親に本音で話せない子どもはストレスをかかえています。