子どもの欲求不満の原因
前回記述しましたが、子どもが甘えてきたり、乱暴になるのは欲求不満だからです。
何が、この子をそんなに欲求不満にしているのだろうと考えてみてください。
そもそも、欲求不満のない人間はいません。
欲求不満の中には、向上心につながる健全なものもあるので、すべてが悪いわけではありません。
ただ、他者に対して攻撃的になるなど、気になる様子があれば、
欲求不満の原因を気にしてあげましょう。
・子どもが欲求不満を強くしてしまうときは、親にも欲求不満があることが多い。
親も欲求不満があれば、子どもにストレスを与えるような叱り方や、関わり方をしているかもしれません。
大人も欲求不満が溜まっていると感じたら、うまくガス抜きをする必要がありますね。
親のストレスを解消することで、子どもの欲求不満を小さくする一歩になります。
カーッとなっている子どもに対して、「なんだ、その口の利き方は!」と、
こちらも一緒に熱くなってしまうのは、火に油を注ぐようなもの。
「うるさい!」などと、言い合いになってしまうでしょう。
「その言い方怖い」「ママ嫌だな」と穏やかに伝えればいいのです。
強い口調よりも、穏やかな口調のほうが、気持ちが伝わりやすいです。
「母性性」は、父親も協力してできることなので、母親まかせにはしないでくださいね。
「母性性」とは、受容的・許容的な空間をつくること。
すなわち、くつろげる安らぎの場を提供することです。
外で何があろうと、家に帰ればホッとする。
包み込まれるような、あたたかい関わりのことです。
子どもに「ありのままでいいよ」と伝える力。
許容・受容・承認・包みこみです。
「父性性」とは、規則・規律・義務・約束などをしっかり教えていく力です。
子ども成長には「母性性」と「父性性」の両方が必要です。
ただし、子どもがまだ幼いうちから「父性性」もなければいけないと焦るのは禁物。
まずは、子どもに「母性性」を十分に与えて、そのあとで「父性性」をゆっくり伝えていけばいいのです。
十分に「母性性」が満たされてはじめて、「父性性」が入っていくのです。
子どものしつけが気になる方は、まずは、子どもが安心してわがままを言えているかな、親から愛されていると実感できているかな、というふうに見てあげてください。
焦って厳しくしつけるより、子どもはまっすぐに育ちます。
家の中では、お母さんに限らず、みんなで子どもをとことん受容すること。
これ以上に大切なことはないと思います。