大事なのはテストの点数じゃなく、人間関係
【目次】
・叱るときは「どうしてほしいのか」伝える
・人と比べることで生まれる優越感、劣等感
叱るときにありがちなのが、大きな声で「だめ」と怒鳴ったり、
「なんでこんなことするの!」と問い詰めたりすること。
子どもはわざと𠮟られるようなことをしているわけではないので、
「なんで」と問われても困りますし、場合によっては「だめ」と言われても、
何がだめで叱られているかわからないときがあります。
・叱るときには、「どうしてほしいのか」を伝えるようにしましょう。
感情的になって、神経をすり減らして叱るよりも
「なぜだめなのか」教えてあげて、「どうしてほしいのか」伝えるほうが
お互いにとってとても良い方法だと思います。
・人と比べることで生まれる優越感、劣等感
大人でもそうですが、人と比較されるのはカチンときますよね。
自尊心を傷つけるし、屈辱感も与えます。
人と比較しながら見られていたら、子どもの気持ちは優越感か劣等感しかなくなります。
この気持ちがあると、本当の友達を作ることが難しくなると思います。
比較で相手を見ることは、お互いに不幸です。
比較の概念があると、相手を傷つけることになります。
子どもが生きる学校社会では、どうしても比較の視点が刷り込まれてしまいます。
だからこそ、家庭の中では、意識的に比較しないようにしましょう。
子どもが優越感と劣等感をもたないよう、親は気を付けましょう。
日本の教育でも、相対評価を改め、現在は絶対評価になっていますが、それでも子どもたちは、テストがあったりしてみんなの中で自分の順位を意識しています。
家庭の中では、目の前にいる子どもの努力や頑張りを認めてあげましょう。
その子の人柄や性格にも注目してあげましょう。
子どもが社会に出て苦労しないように、厳しくなりがちですが、
「そのままでいいよ」と言ってあげたほうが、子どもの心は丈夫に育ちます。
不登校やひきこもりのほとんどの子が人間関係で苦しんでいます。
優越感や劣等感に振り回されて育つと、成長するにつれ、健全な人間関係を築くのが
難しくなり、生きることが苦しくなります。
できることが一番重要なことではないという感覚をもって育つと、
人と交わることも自然にできます。
仕事をすぐ辞めてしまう人も、仕事が合う合わないではなく、
人間関係が圧倒的な理由です。
どんな仕事でもコミュニケーション能力が求められます。
人と交わることができないと、将来仕事の内容や職場に関わらず、
働き続けるのは難しくなります。
テストの点数を気にするよりも、いろいろな人と交われる心を育てることを気にしたほうがいいのです。