子供が求めているのは、ほめられることよりも「見てもらうこと」

 

 

 

つい何でもないことにも「すごいね」と褒めてしまいます。

 

これは時に、ほめられなければ何もできない子に育ちます。

 

 

子供はよく、「見ててね」「見て見て~」と嬉しそうに言います。

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子供が本来望んでいるのは「見てもらうこと」

 

その気持ちに応えるには、「うん、見ているよ。」「あら、できたね」でいいのです。

 

 

 

実例をお話ししましょう。

 

ほめると、子供は喜んで動いてくれます。

ほめられたい一心で動いてくれます。

親は、いつのまにか「ほめる」ことを利用してしまいます。

 

しかし、親のいないところでは何もしない。

 

ほめてくれる人の前ではちゃんとして、ほめられないならやらない。

 

過剰にほめ続けたことで、評価を欲しがる子にしていたという事例があります。

 

 

 

親の期待に応えてくれたときに、必要以上にほめることは、

「こうしてくれることで、私はうれしい。」と子供を脅迫しているようなもの。

 

また、叱ることと背中合わせで、親の評価を気にしながら生きていく子

になる心配があります。

 

「よくできたね。おりこうさん。」くらいで、さらっとほめるのがいいのです。

 

何でもかんでもほめちぎる大雑把な方法よりも、

さらっとほめて、どうしたらできたのか理由まで考えさせる質問をする。

 

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自分の言葉で考えるクセがつき、成功した理由に気づく。

 

子供はほめられることよりも、どうしたらできたかに気持ちが向かいます。

 

 またやってみようと挑戦意欲もわいてくるはずです。

 

成功したことだけではなく、失敗した時も理由を考えさせましょう。

 

親は、子供がその答えにたどり着くまでじっくり「待つ」ことです。

 

すると一つ一つできることが増えていき、自立につながります。

 

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子供に対して、できたことをほめるより、あなたの存在がうれしいと伝える。

あなたを受け入れている、尊重しているということを伝えながら育てる。

「ほめる」とは本来そういうことです。

 

「ほめる」よりも「やったね」と一緒に喜ぶとか、肯定してあげるほうが

自然でいいと思います。

 

「あなたが喜んでいるのを見ていると、お母さんはうれしいな」

というメッセージを伝える。

 

子供が喜んでいるときに、一緒に喜ぶことは、子供にとってうれしいものです。

 

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喜びを分かち合うのは、最高の人間関係です。

 

 

子供が喜んでいる姿をみると、なぜか自分もうれしくなる。

 

子供に喜びを与えることに、自分の喜びを感じるという、子供への思いやりや

愛情があってはじめて、「ほめる」「叱る」が生きてきます。

 

 

あたりまえのことを子供がしていても、親は何も言いません。

しかし、やっていないと、あれしなさいよ。これしなさい。と言います。

 

大人にとって当たり前なことは、子供からすればがんばってやっている。

 

眠たいけどがんばって起きる。

めんどくさいけど、がんばって着替える。

遊びたいけど、がんばって宿題をする。

など。。。

 

あたりまえのことにも声をかけてあげましょう。

 

ほめるのではなく、認める声かけ。

 

「起きれたね。」「やってるね。」「終わったね。」と

やっているときに声をかけましょう。

 

 

ちゃんと見ているよ。ということが伝わりますよね。

 

ほめるよりも、あなたに関心があることを伝える。

 

子供は自分のことを見てくれる人がいると安心します。

 

子供にとって、自分に関心があると伝わることは、うれしいことです。

 

そして、大切にされていると感じます。

 

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「いつもあなたを見ているよ」これは、

相手の存在そのものへの認証です。

 

良いことをしなければ、ほめることはないですが、

認証することはいつでもできますね。

これは、私たちが思っているより、子供の心に響いています。

 

人間関係で一番つらいのは「無視」されることです。

恐怖を感じ、悲しくなります。

 

自分がここにいると認めてもらえて、声をかけてもらうだけでうれしくなります。

 

見たまんまを伝えるだけでいいんです。

その声掛けが、子供とって大きな意味のある、力になります。

 

それと、以前と比べてよくなったことを伝える。

 

ポイントは人と比べないこと。

比べるのは過去と今の変化

 

「前はできなかったのに、できるようになったんだね。」など。

決して兄弟や友達と比べないでください。

 

 

もう一つ日常生活の中で気を付ける点があります。

 

人前で謙遜になることがありますよね。

謙遜という意味が理解できていない子供にとって、

親が発する言葉が子供を傷つけていることがあります。

ただの悪口に聞こえてしまうのです。

 

子供は聞いていないようで聞いていて、心を痛めているかもしれません。

他人の前でこそ、子供のいいところを言おうと思いました。

もし、人前で謙遜してしまったらあとでフォローしてあげる必要があります。

 

 

【まとめ】

 

何でもかんでもほめない。

子供は見てもらうことを望んでいる。

何事にも子供に考えさせる

あなたの存在がうれしいと伝える

一緒に喜ぶ

あたりまえのこともやっているときに認める

人前で謙遜することが子供を傷つけることがある